2008年11月22日

失われた探険家



パトリック・マグラアの短編集。
表紙は表題作のイメージにばっちりあっていますが、全体的にはホラーです。訳者あとがきによれば「ポストモダンゴシック」というそうです。ホラーはたまにしか読まないので、いつも新鮮であります。
ただ、グロ描写もあり、ところどころで気持ち悪すぎて疲れてしまったので、面白かったけど同じ作者の別の作品を読みたいかというと悩んでしまうなあ。これだけ文章がきれいで一編ごとに工夫が凝らしてあるような読み応えのある短編集でも、ホラーは苦手なようです。でもたまに読みたくなる。

好きなのは「失われた探険家」、「アーノルド・クロンベックの話」あたり。
「失われた〜」は、まあ、この手の女の子の残酷性と成長みたいな話はいつも好きなので(・・・・)。「アーノルド〜」はラストに素直に驚かされました。となりのサイコさん。
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2008年11月15日

マハラジャのルビー



ヴィクトリア朝を舞台にした「サリー・ロックハートの冒険」の1巻です。フィリップ・プルマンが「ライラの冒険」の前に書いていたシリーズとのこと。
わりとあっさりした話なので物足りない人もいるかもしれませんが、「ライラ」ほど登場人物の性格が強烈ではないので読みやすかったです(魅力が無いという意味ではありません)。でも強い女の子が主人公なのは変わらず。サリーは16歳なので、ちょっとロマンス方面(笑)の展開も有。
なお、全4巻につき今回は回収されない伏線もあります。気になるのう。

これ、BBCでドラマ化されてて、日本ではミステリチャンネルで放映中なんですね。



BBCの公式も発見。
ベドウェル兄弟原作と違いすぎだとか、ジムは少年じゃないのかとか、サリーが微妙(これは仕方ないか)などという疑問もありますが、せっかくなので観てみたいなあ。面白いといいんだけど。




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2008年10月29日

『バビロンまでは何マイル』上・下





久しぶりにダイアナ・ウィン・ジョーンズを読みました。『花の魔法、白のドラゴン』の前日譚ですが、「バビロン」は大人向けになります。
表紙&挿絵の後藤啓介さんは嫌いじゃないんですが、自分の抱くDWJ作品の世界観とは合わず、少々苦しかったです。上巻表紙は誰なんだろう・・・。

お話の方は、いつものDWJ印で、主人公が雪崩のようにトラブルに巻き込まれ、ヒーヒー言いながら事件を解決し、最終的には苦労が報われてハッピーエンド。今回は主人公が26歳ということで、ほんのちょっぴり色っぽい雰囲気もあります。たぶん。

そういえば、ハウルの新刊が本国で出たそうで。
翻訳はクレストマンシーのお二方か原島文世さん希望。



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2008年10月21日

[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ



とくべつ好きでもないのだけど、なんとなく読んでしまう作家が何人かいて(興味があるのに挑戦するたびに玉砕する人もいる)、スタージョンもそんな一人であります。これは河出の奇想コレクションの短編集です。
最初の2編は普通小説でしたが、最後まで読んだらちゃんとこのシリーズらしい一冊になっていました。
ただ、十分面白くはあるのだけど、期待したほどではなかったです。スタージョンは偏執的な生真面目さがあって、きっとすごくまともな人なんだろうなあと思わせる反面、その生真面目さが奇矯に映るというか、気持ち悪さを感じさせるのですが、今回はそのスタージョン色(と私が勝手に思っている)が薄かったのが、ぴんとこなかった一因だと思われます。

表題作は、仕方のないことではあるけれど、やはり古さを感じてしまいました。登場人物一人ひとりを丁寧にすくいあげていて、そこにムダがないところなどはさすがなんですが。
好きなのは「帰り道」と「火星人と脳なし」。
「帰り道」はこの手の少年ものに弱い人なので。しみじみいい話。
「火星人〜」はただのラブコメかと思いきやオチがSFでびっくり。父子ものとしてもほほえましいです。

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2008年08月04日

ヘルボーイ:プラハの吸血鬼



日本版の画像が無かったので洋書にリンク。
映画第二弾が秋公開ということで、翻訳が出ました!ワーイ!しかも短編集だ!本筋の長編よりも、民話ベースの短編のが好きです。
今回はミニョーラ以外の人が手がけている話も入っているけれど、「マコマ」の方が良かったです。というか、表題作にもなっている「プラハの吸血鬼」はいまいちでした。P・クレイグ・ラッセルはあんまり好みではないかも。

「醜女の魔女」と「カープ博士の実験」がお気に入り。「醜女〜」はナイーブなストーリーが、「カープ〜」はビジュアルが良いです。ミニョーラは、やっぱり、構図と色彩感覚が抜群ですわ。
posted by alek at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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