2006年06月03日

世界の作家32人によるワールドカップ教室



W杯前に何か読もうかなあ・・・・というわけで↑を購入。主に英語圏の作家/ライターによる2006年大会参加国全てに関するエッセイ等が読めます。まえがきからあとがきまでハズレなく楽しく読めますが、若干誤植などが見受けられるのが残念です。W杯前出版ってことで時間無かったんでしょうか。

「ワールドカップ教室」と銘打ってはいるものの、別にサッカーについて書いてあるわけではなく(そういう文ももちろんありますが)、ワールドカップと代表を絡めつつその国の文化や社会、国民性について描かれているエッセイ集、と言ったところです。個人的な思い出話からその国についての概論まで、ジャンルも様々。スペイン編はバルサ対エスパニョルとブラジル対イタリアが半々くらいだし、スウェーデン編に至っては99%が刑務所の話だし。ティム・パークスとニック・ホーンビィの文章(イタリアとイングランド)は、全てのクラブチームのサポーターが深く頷き、そして自虐の念もこめつつ爆笑できること必至です。

気に入ったのはイラン、イングランド、イタリア、クロアチア。日常をスラップスティックに描ける人が好きなんですね。クロアチアだけは違っていて、希望の持てる話が好きなので。
ドイツとスペインは怜悧で詩情のある文章がいいです。東独出身者の生の声を初めて読んだよ。スイス、ポーランド、スウェーデン、ウクライナは今まで抱いていたイメージを覆される思いでした。特にスイス。

「ワールドカップ、サッカー、出場国」というテーマでも人によって様々な切り口がある、ということが分かった、ということが一番の収穫だったかな。まあ皆同じなら読まなくてもいいよね。
posted by alek at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー(映画、本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

フーリガン戦記

ビル・ビュフォード『フーリガン戦記』読了。
「サッカー批評」で柳下毅一郎さん推薦本に入ってたので読んでみました。

「訳者あとがき」でまとめられているように、イングランドのサッカーの本、というよりは群集暴動のドキュメンタリー/研究本という印象。作者が実際に体験した、サポーターが暴徒(フーリガン)と化す瞬間、そしてその暴力が臨場感溢れる筆致で描かれています。しかし警察もすごいねえ。
私がスタジアムに行くのは、あの祝祭的で異界的なところがたまらんからだけど、そうではなく「敵を探し暴れたい」ためのサッカーの試合、サポーターたちの物語。
読んでて「おやじ狩り」を思い出しました。集団で「退屈だから」暴力をふるう若者たち。いにしえの「怒れる若者」ではなく「ビール腹のおっさん予備軍、ていうか、なりかけ。または純粋に犯罪者」というところが違いますが。
自分が自分ではなくなるけど、何かが出来そうな、何かの手足になったような気分になる、それが毎週起こるのが80年代のイングランドサッカーのサポーターだったわけです。


現実的に、電車ジャックで機動隊が出動して通りのガラスが全部割られて泥酔者が路上に溢れてて喧嘩上等な週末が年中あったら耐えられないなー。
posted by alek at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー(映画、本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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