2010年09月05日

『ともしびをかかげて』上下『辺境のオオカミ』(ローマンブリテン四部作)

ローマンブリテン四部作、すべて読了。どれも若者の挫折と成長を、友情と民族間の衝突と相互理解を絡めて描いたものでした。
熱くて苦く、大人向けも真っ青のシビアなストーリーは「守り人」シリーズとか「ガンバの冒険(原作)」を彷彿とさせるなあ、と思いながら読んでいたら、上橋菜穂子さんが解説書いてらっしゃって納得。ただ、英国人作家らしく、全体的にあっさりとしていて読みやすいです。
個人的な好みを言えば、時代設定として難しいのはわかるんだけど、もう少し女の子成分が欲しかったです(笑)。

『ともしびをかかげて』上下



これは渋い。大河ドラマですね。「岩波少年文庫」よりもむしろ「岩波文庫」向けなのでは。疲れている日本のお父さんに読ませるべき。どっしりとした読みごたえのある名作であり、一人の青年の一代記としても優れています。

『辺境のオオカミ』


先の三作から約20年後に書かれたということで、ベテランによる安定した面白さがあるかと。これも『ワシ』と同じく逃避行がメインなのですが、英雄譚的なところがあるせいか楽しく読んでしまいました。主人公が素直いいとこのお坊ちゃんで、読者として受け入れやすいというところはあるかも。そういう意味ではキャラクター小説としてもよくできているかな。
posted by alek at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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